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「のど元過ぎれば熱さを忘れる」に学ぶ性犯罪再犯予防

性犯罪の中でも「痴漢」と「盗撮」は再犯率が非常に高いことが明らかになっております。
「痴漢」や「盗撮」の再犯予防に関するカウンセリングを行っていると、
捕まった時の経験を思い出しては「もう二度とあんな思いはご免です」とほとんどの方がおっしゃるものの、
それでも再犯に至ってしまう。これには様々な要因が絡んでいるのですが、今回は
その一つの要因についてとりあげてみたいと思います。

「もう二度とあんな思いはご免だ!」、と身震いをしながら語る方がいます。
実際に、女性を見かけても全く盗撮・痴漢をする気にならず、むしろ不快な経験を思い出して苦痛ですらある。
そのような状態が続き、しらばくは再犯の心配をせずにすむことは、しばしば経験されます。
しかし、この状態ですが、(人にもよりますが)およそ半年~1年くらいでなくなってしまいます。
それは、ある種の記憶が薄れていることが要因になっているのです。

ある種の記憶とは「身体感覚」の記憶を指します。
ここで考えるべき記憶とは「出来事」、「思考」、「身体感覚」の3種類です。
例えば、盗撮をした直後に、駅員さんに声をかけられて、そのまま駅員室に連れていかれて、その後警察の到着を待ち
警察署に行って事情聴取を受ける。
こういう記憶は「出来事」に関する記憶です。このような記憶は薄れにくい傾向があります。
次に、警察署に連れていかれる間に、「この先どうなってしまうのだろう」とか「とんでもないことをしてしまった」
などと考えたというような場合、これらの記憶は「思考」に関する記憶となります。この記憶は
「出来事」の記憶よりも薄れやすく「身体感覚」の記憶ほどは薄れにくい傾向があります。
最後に、駅員さんに「すみません、今、盗撮されていましたよね?」と声をかけられたときの血の気が引く感覚。
この記憶は「身体感覚」の記憶です。この記憶が実は最も薄れやすいのです。

「のど元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがありますよね。
「熱い飲み物を飲んでやけどをした」という記憶ははっきりと残っているものの、
「熱い!」という身体感覚の記憶が薄れてしまうために、同じ過ちを繰り返してしまうのです。

以上の事から、捕まった時の「身体感覚」の記憶を薄れさせないようにすることが再犯予防に役立ちます。
ただし、「身体感覚」の記憶は非常にデリケートな扱いが必要なので、ご自身で試されるのではなく
専門家の力を借りながら行った方が良いと思います。

盗撮や痴漢など性犯罪再犯予防のカウンセリングはやまき心理臨床オフィス
にて行っております。

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災い転じて・・・?

最近、ランニングのために時計を購入しました。
その時計はGPSの機能がついていて、走ったコースを後から地図上で確認できたり、
走っている時に、1キロごとのラップタイムを随時知らせてくれたりする優れものです。

ところが、買った時計が不具合があり、GPSをなかなか補足(キャッチ)しないのです。
この寒い冬空の下で、5分以上待たされることもしばしば。
「これは買って損した」と思いました。以前使っていた機種だとGPS補足まで5秒くらいでしたので、
その差は歴然です。

仕方がないので、GPSを補足するまでの数分間は、足を止めて準備運動をすることにしました。

そんなある日の事です。
例によってGPSを補足しないので、立ち止まって準備運動をしていたら、
後ろから、ランナーらしき格好の人が歩いてきました。
その人は自分の時計をチラリとみて、歩いてきます。
「あ~あ、この人はきっとGPSつきの時計を持っているから時計をチラリと見たんだ。
そして、もうあっという間に走り始めるんだろうな」と思い、とても惨めな気持ちになりました。
しかし、その人も私の近くで立ち止まり、私と同じように準備運動をし始めたのです。
そして、準備運動をしながら頻繁に時計を確認しているのです。
時間が経つこと数分・・・。
どちらともなくお互いに徐々に歩み寄り、「GPS補足しないんですか?」と話しました。
確認してみると同じ時計をしている人だったのです!
ひとしきり、その時計の悪口を言って、気持ちがすっきりしたところで
お互いの時計がGPSをキャッチしたので、それぞれ走り始めました。

今では、時々その方とランニング中に出会っては挨拶したり、少しお話をしたりできる関係になりました。

不良品の時計を購入したことは不幸なことでしたが、
そのおかげでこの出会いがあったのかと思うと、「何か悪いことが起きても、そのおかげで良いことが起きることもあるものだ」
ということを実感しました。

盗撮の再犯予防についての一考察

盗撮を止められなくてカウンセリングに来る方が相変わらずとても多いです。
今回は、盗撮の再犯予防についてのちょっとした考察を書いてみたいと思います。

まずは、盗撮の再犯率は高いと言われていますが、データ上は約36%の方が5年以内に再犯しております。
その根拠となる「犯罪白書」のデータはこちら
http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/62/nfm/images/full/h6-4-4-03.jpg

このデータは、実際に再犯をして捕まった方のデータになりますので、
再犯しているけれども捕まっていないという方もいることを加味すると、
再犯に至る確率はもっと高くなるのではないかと思われます。

次にこちらのデータをご覧ください
http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/62/nfm/images/full/h6-4-4-05.jpg
これによると、再犯する方の半数は「90日後~900日後」に再犯していることがわかります。
よって、私は、「捕まってから半年後から3年くらいまでが再犯リスクが高まる時期である」と考えております。

カウンセリングをご利用いただく場合は、
「カウンセリングはどのくらい通えば良いですか?」とよく聞かれます。
実際には、1回だけカウンセリングを利用して、カウンセラーの見解を聞いて、後は自分でやっていくという人もいます。
また、半年ほど集中的に利用して、主に環境調整(盗撮に至りにくい環境を作る)を行い、
再犯防止の土台を築くところまでカウンセリングを行うという人もいます。
それから、その後、3年くらいかけてじっくりと再犯防止に向けての取り組み(条件反射制御法など)を行っていき、
ある程度成果が確かめられた時点で終了とする人もいます。
それから、ある程度の成果が確かめられた後も、1年に2~4回くらいのペースで細々と続けていくという人もいます。
こういう方は、数年たつと、カウンセリングの中では盗撮の事だけではなく日常の事を振り返りながら
よりよい人生の歩み方について考えていくというようになっていきます。

以上、結局何が言いたいのかと言うと、カウンセリングは再犯率のリスクに対応して、その時期にふさわしいアプローチを
行っていく必要があるということと、カウンセリングをどこまで行うのかは、その方次第ということです。

盗撮や痴漢の再犯予防のカウンセリングは
やまき心理臨床オフィス


不登校・引きこもりの理解と支援 無料講演会を開催します!

久しぶりのブログ更新となりました。

2019年6月30日(日)10:30~12:00
たましんRISURUホール5F 第1会議室にて無料講演会
「不登校・引きこもりの理解と支援」
を開催します!

講師は水野淳一郎先生です。
水野先生は、秋田県の長信田の森心療クリニックにて長年、不登校・引きこもりの若者への支援に
携わってこられました。
長信田の森心療クリニックは、全国的にもめずらしい、寮を持ったクリニックで、
不登校・引きこもりの当事者たちと生活を共にしてきたご経験から学ぶところは大いにあると思います。
また、水野先生は、最近では珍しいと言っても良いと思いますが、熱血漢あふれる方で、
お話も大変お上手なので、聞きごたえがあると思います。

予約は不要ですが、当日のお席を確保したいばあいは予約をしていただければお席を準備します。

お申込みは「やまき心理臨床オフィス」のホームページからできます。
お申込みはこちら

また、午後には専門家の方向けの事例検討会も行います(こちらは有料になります)
ご参加をお待ちしております!

ラジオに電話出演(予定)

11月1日(木)15:35頃
文化放送 斉藤一美 ニュースワイド「サキドリ!」に電話出演する予定です。

「盗撮増加『盗撮をしてしまう人』への対策は(仮)」というテーマで
いくつかの質問に対してお答えすることになるそうです。

報道番組なので、何か大きなニュースが入ってしまうと流れてしまうようです。

ご依頼いただいた担当の方は私の過去のブログを読み込んでくださっており、
ありがたかったです。

それでは、どうなることやら。。。
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