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「ありがとう」と「ごめんなさい」の境目

「ありがとう」と「ごめんなさい」の境目について考えたことがありますか?
「いやいや、『ありがとう』と『ごめんなさい』って意味が全然違うから、境目なんてないでしょ?」と言われるかもしれません。

確かに、「ありがとう」は感謝をする時に使い、「ごめんなさい」は謝罪をする時に使います。意味だけでみると、真逆のようにも思えます。

しかし、これらの言葉を使っていると、しばしば重なるところが出てくるのです。

例えば

相手が大事にしていたものを壊してしまった時には、どちらを使いますか?
これは迷わず「ごめんなさい」でしょう。

それでは、

一人暮らしをしていて、病気で寝込んでいる時に、友達が食料を買ってきてくれたら?

では、

上の状況で、買ってきてくれた人が友達みたいに親しい人ではなく、職場の先輩だったら?

または、

買ってきてくれたときに、大雨が降っていて、ずぶ濡れになってまで買ってきてくれたら?

このくらいになると、「ありがとう」よりも「ごめんなさい」とか「すみません」、「悪かったですね」という言葉を使う人が増えてくるかもしれません。もしくは、「大雨の中、来させてしまってごめんなさい、でも、ありがとう」などと混ぜて使用する人もいるかもしれませんよね。

このように、「ありがとう」と「ごめんなさい」は意味が全く違うように思われますが状況によっては、どちらも使える場合があるのです。

さて、今日の本題はここからです。

「ごめんなさい」を多用する人がいます。恐縮しがちで腰の低いタイプの人に多くみられます。こうした方は、「ありがとう」と言った方が自然な場面でも、「ごめんなさい」と謝ってばかりいます。

でも、言われた方はどう感じるでしょうか?

せっかく相手のためを思って何かをやってあげたのに、謝られてばかりだと、やった甲斐がなくなってしまうものです。だから、「謝らなくても良いんだよ」などと言いたくなってしまうものです。なお、この言葉の裏には「だから謝らずに、感謝してよ」という意味が含まれています。

「ごめんなさい」を多用する人は、相手に迷惑をかけてしまった申し訳なさばかりにとらわれる傾向があります。そうして、本来は「ありがとう」と言った方が良い場面でも「ごめんなさい」を連発し、相手が欲している言葉を言えないのです。

あなたが「ごめんなさい」と謝る場面において、「この場面は本当に『ごめんなさい』で良いのか?」と立ち止まって考えてみてください。新たな発見があるかもしれませんよ。
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